■回廊の家
高さの違う3つのボリュームを組み合わせた特徴的な外観。通りに面して開口を減らし、閉鎖的な印象ですが、玄関を開けると、正面に中庭が広がる開放感のある空間が広がっています。内部は、中庭に面して開口を設け、棟ごとに階数を変えたことで、両棟に光が降り注ぐような明るい空間を叶えました。また、LDKとご家族だけが使用するプライベートルームを離す回廊プランにしたことで、ゲストが来訪しても生活感を感じさせない造りに。ご家族だけの時間も、ゲストの来訪時でも、心ゆくまでゆったりと楽しめる住まいになりました。
施工事例のデータ
◆施工のポイント

陰影が魅せる、光の構成
異なる高さのソリッドなボリュームを、光と影の演出で際立たせた外観です。深い軒の下、木目の壁を照らすダウンライトは、素材の持つ温もりと立体感を強調し、訪れる人を優しく迎え入れます。隣接する植栽にはアップライトを配置し、壁面に植物の柔らかな陰影を映し出すことで、無機質なファサードに生命感と奥行きを付与。夜景において、単に全体を明るくするのではなく、意図的に光と闇を構成することで、建物が持つ洗練された重厚感を最大限に引き出しています。
中庭と繋がる、立体空間
中庭に面した大開口により、リビングは外の景色と光を最大限に取り込む、開放的な設計です。上部の大きな吹き抜けは、明るい自然光を室内の奥まで届け、空間全体に清々しい広がりをもたらします。リビングの奥に位置するダイニング・キッチンは、天井高を抑えることで落ち着きを演出。視線が上下左右に巡るこの多層的な構成が、単なる広さ以上の奥行きと豊かさを生み出しています。デザイン性の高い鉄骨階段は、空間を引き締めながら、上階への期待感を高めるオブジェのような役割を果たします。


内と外を繋ぐ、中庭
外側は閉じ、内側に大きく開かれたプライベートな中庭です。リビングは大きな開口部を通じて庭とフラットに繋がり、広々とした木質デッキが内と外の緩衝帯となり、シームレスな一体感を生み出しています。「回廊の家」の名の通り、中庭を囲むように配置された棟には、それぞれ異なる機能の空間が収められています。夜には、植栽を照らすライティングと内部からの光が、立体的な陰影を描き出し、幻想的で上質な寛ぎの場を演出。外部の視線を気にせず、心ゆくまで自然と光を享受できる住まいです。
